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製紙産業の現状

古紙

古紙の利用率及び回収率の推移

2023年の紙・板紙合計の古紙利用率は66.8%、回収率は81.7%となった。

日本は、古紙の回収システムが整備されており、利用率・回収率は世界でもトップクラスにある。

古紙の回収と利用
古紙の紙・板紙別消費量 <2023>

日本製紙連合会では2016年3月に、“2020年度までに古紙利用率65%の目標達成に努める”という努力目標を掲げました。2020年度には古紙利用率が65%を超え、目標を達成できましたが、この背景には新型コロナウイルス感染拡大が大きく影響しています。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気低迷により、紙・板紙の需要が減少しました。そのなかでも、古紙利用率の高い板紙に比べ、木材パルプを主原料とする印刷・情報用紙を中心とする紙の減少幅が大きく、結果として古紙利用率は65%を上回りました。
しかし、古紙利用の一層の拡大には、板紙の利用率が93%を上回りほぼ限界に達しており、紙分野においては、品質的に使用可能な古紙が量的に限定されていることから、これ以上の利用率の向上は極めて困難であります。また、古紙利用技術も世界最高水準にあり、今後これまで以上の革新的かつ飛躍的展開を見込む事は出来ない状況にあります。
しかしながら、(1)製紙原料の安定的供給の確保、(2)省エネ、地球温暖化防止への貢献、(3)資源の有効利用、ゴミ減量化による循環型社会の形成、(4)消費者、行政、回収業者と一体となった健全な紙のリサイクルシステムの維持など社会的な意義は依然として重要です。また、我が国の製紙産業の国際競争力を維持するという重要な役割もあるので、利用率目標の水準にかかわらず、現時点において古紙利用率目標を明示する意義はあるとの判断に基づき、古紙利用率目標については2021年に“2025年度までに古紙利用率65%の達成に努める”という現行の65%目標を維持した新目標を策定し、目標の確実な達成に取り組んでいくこととしました。

2025年度古紙利用率目標について

古紙輸出入の推移

2022年の日本の古紙輸出は前年比22.5%減の183万トンとなった。中国では2017年より古紙の輸入規制が段階的に強化され、2021年には全面禁止となった。これを受け、台湾や韓国、ベトナムなどの地理的に近い国への輸出が増加している。

古紙輸出入の推移