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製紙産業の現状

パルプ材

パルプ材集荷推移・輸入比率

輸入材比率は約70%台で推移

パルプの原料となる木材の2022年の集荷量は、国産材が前年比3.3%減の391万トン、輸入材が同1.2%増の1,059万トン、合計で同0.6%減の1,449万トンとなった。輸入材の割合は70%前後で推移している。

※パルプ材として利用される木材は、製材残材や、他には使い道の少ない木材、人工林材などが中心である。

パルプ材入荷推移と輸入比率

チップ輸入先

輸入先について、針葉樹チップは、米国とオーストラリアの上位2ヶ国で約8割を占めている。広葉樹チップは、ベトナムが6年連続でトップシェアとなっている。10年前と比較すると、地理的に近いベトナム、タイなどのアジア地域からの輸入の割合が増加している。

パルプ材(チップ)の輸入先 <2022>

パルプ材ソース別原料構成比

国産針葉樹は製材残材など他に使い道のない木材や間伐された人工林低質材、国産広葉樹は計画的に伐採された天然林低質材が中心となっている。
輸入材は、広葉樹が全体の9割近くを占めており、主に製紙用に植林された人工林低質材が中心となっている。

パルプ材の原料ソース別構成比 <2022>