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製紙産業の現状

紙・板紙

紙・板紙の国内需要は、2008年まで3,000万トン台で推移していたが、リーマン・ショック後の2009年に大きく減少して以降、V字回復することなく推移してきた。
紙については、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)を中心に、人口減少、少子化、ICT化等の構造的な要因により減少を続けている。一方、板紙については、段ボール原紙が、加工食品等の食品分野や家電向けなどの安定した需要に加え、eコマースの普及を背景に堅調に推移している。

2022年は、新型コロナウイルスの感染拡大が引き続くなか、ウクライナ侵攻や急激な円安の進行等、社会全体の変化が著しい1年となった。
国内需要は、生産と国内出荷ともにわずかに前年を下回った。品種別では、グラフィック用紙はデジタル化の加速等により前年を下回った一方で、パッケージング用紙は食品関連需要等の伸長、衛生用紙は人流増加等を背景とする業務用向け需要の増加により前年を上回った。また、衛生用紙は業務用向け需要の回復により前年から増加し、コロナ前の水準を上回る結果となった。段ボール原紙は2年連続で過去最高を記録している。

2022年の紙・板紙の貿易動向は、輸入は前年比12.6%減の91万トンとなった。一方、輸出も前年比2.4%減の213万トンとなった。

需要推移

紙・板紙内需

生産量の推移

生産量の推移

輸出入の推移

輸入
輸出