
2008年の紙・板紙内需量は、前年比3.1%減の3,074万トンと2年連続で前年水準を下回りました。
秋以降の景気後退によって、用紙使用の削減や軽量品へのシフト、チラシやカタログ等の商業印刷需要が落ち込んだことが減少の主な要因とみられます。紙器用板紙が前年比1.0%のプラスとなっているが、これは一部統計品目の見直しに伴い、「その他板紙」からの移行があったためであり、ここ数年の省包装化の影響を受けたマイナス基調に変わりはなかった。
わが国の紙・板紙生産量は、2000年のピーク以降、ほぼ横ばいで推移しています。 2008年については、景気後退等の影響により、5年ぶりに前年比減の約3,063万トンとなっています。

紙・板紙の輸出入比率は元々5%前後で推移しており、日本の製紙産業は内需型産業です。2000年以降、アジアを中心に上級紙・塗工紙が多く流入し、輸入比率が高まる傾向にありましたが、ここ数年はもとの水準に戻っています。
2008年の紙・板紙の輸入量は前年比6.1%減の約129万トンです。紙では、最大の輸入品種である塗工紙が、10月以降はプラスに転じたものの、それまでの不振が影響し、14.1%減と4年連続の前年比減となっています。一方、特定形状品(コピー用紙)を中心とした上級印刷用紙は6.9%増となりました。板紙では、白板紙が若干増えたものの、段ボール原紙の大幅減が響き、3年ぶりのマイナスとなりました。
2008年の紙・板紙の輸出量は、5.0%増の約145万トンです。紙では、2007年秋以降に3台の新マシンが稼働したことを背景に前年比37.4%の大幅増となった塗工印刷用紙を牽引役に増加しました。一方、板紙では8年連続の減少となっています。段ボール原紙がアジアの日系企業向けの需要増が寄与して増加したものの、紙器用板紙が中国での能力増によりアジア市場での競争が激化したことなどが響きました。
また相手国としては、輸入は北米と北欧、アジア各国、輸出はアジア各国が中心となっています。



