製紙産業の現状

世界の中の日本

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世界の紙・板紙生産量

2008年の世界の紙・板紙生産は、リーマンショックの影響から欧州(3.7%減)や北米(5.2%減)で大きく落ち込み、前年比0.7%減の約3.9億トンとなっています。紙・板紙生産及び消費におけるアジアの存在感は、中国や東南アジア諸国の経済成長を背景に着実に増加しています。2008年のアジアのシェアは生産で38.9%(前年37.2%)、消費で39.3%(前年37.4%)と、それぞれ上昇しています。トップの米国は内需低調で、生産はピーク時(1999年:88,061千トン)に比べて低い水準にとどまっています。一方、中国は近年大幅な伸びを記録しており、2001年に日本を抜き世界2位に浮上しています。現在その規模は日本の2倍以上に達しています。

世界の紙・パルプ生産量(紙・板紙)<2008>

世界のパルプ生産量

2008年のパルプ生産はリーマンショックや、世界的に製紙原料が古紙へシフトが進んだこと(古紙消費は1.1%増)から、前年比1.4%減の約1.9億トンとなりました。国別では、能力増を背景に中国とブラジル、チリが生産を伸ばしてきている一方で、広葉樹材へのシフトや価格競争力の低下、工場閉鎖の影響を受けた北米の落ち込みが目立っています。

世界の紙・パルプ生産量(パルプ)<2008>

国民一人当たりの紙・板紙消費量

2008年、日本の国民一人当たりの紙・板紙消費量は約242kg、常に世界のトップにランクインしています。因みに、生産で世界2位にランクインしている中国の同消費量は59.1kgとなり、世界平均(57.8kg)を初めて超えました。

国民一人当たりの紙・板紙消費量<2008>

各国の古紙回収率及び利用率

現在、日本の古紙リサイクルは、利用率・回収率ともに世界トップクラスを誇っています。その背景には、古紙から異物やインキを取り出す技術などが優れていることや、古紙の回収システムがしっかりと確立されていることなどがあげられます。また、皆さんの環境意識の高まりなども、高い回収率につながっています。

各国の古紙回収率及び利用率<2008年>

世界の主要企業

2008年の紙パルプ関連売上の上位10社の顔ぶれは、北米3社、欧州5社、日本2社となっています。トップのインターナショナル・ペーパー(米国)は1987年以降一貫して首位の座にあります。また紙・板紙生産量でも07年にストラ・エンソ(フィンランド)を抜いて世界1位となっています。そして、08年にはウェアハウザー(米国)の段ボール原紙などの包装事業部門を買収したことで、2位との差を更に広げております。近年の北米では、中核事業の強化と非中核事業の切り離しという戦略のもとに、特定分野でのシェア拡大を狙った大型再編が相次いでおり、今後更なる再編が予想されます。

世界の主要製紙企業<2008>

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