2011年の世界の紙・板紙生産量は、前年比1.2%増の約4億トン。アジア地域については、中国やインド、東南アジア諸国の経済発展を背景に高成長を維持しており、その存在感はより一層大きくなっている。国別では、中国が9,930万トンと世界1位。2位は米国(7,508万トン)、日本(2,663万トン)は世界3位に位置している。

2011年の世界のパルプ生産量は前年比0.5%増の約1.8億トン。世界のパルプ生産量の4割近くを北米(米国・カナダ)が占めている。また紙・板紙と同様、アジア地域の存在感が増してきている。特に中国においては、近年、相次いでパルプ設備が稼働、または新設が計画されている。チリやブラジル等の南米地域においても、恵まれた気候・土地環境を背景に、複数の大規模パルプ設備が稼働しており、今後更なる新増設も計画されている。

2011年、日本の国民一人当たり紙・板紙消費量は220㎏と世界トップクラスにランクインしている(RISI資料による)。なお紙・板紙生産量で世界1位の中国は、72.4㎏と世界平均(56.8㎏)は超えているが、先進国等と比較すると未だに低い水準にある。

現在、日本の古紙リサイクルは、利用率・回収率ともに世界トップクラスを誇っている。その背景には、古紙から異物やインキを取り出す技術などが優れていることや、古紙の回収システムがしっかりと確立されていることなどがあげられる。また、国民の環境意識の高まりなども、高い回収率につながっている。

2011年の紙・パルプ関連売上高の上位20社の顔ぶれは、北米が7社、欧州・その他の地域が8社、日本は5社となっている。トップのインターナショナル・ペーパー(米国)は1987年以降一貫して首位の座にある。


