2008年の古紙の消費は、紙および板紙の生産減を背景に、前年比1.6%減の1,901万トンと、7年ぶりの前年割れとなりました。古紙利用率は前年より0.5ポイント上昇し、過去最高の61.9%を記録し、目標の62%まで0.1ポイントまでに近づきました。また、古紙回収率も過去最高の75.1%となりましたが、回収量については、主に中国からの製品輸入に付随した梱包用段ボールの減少により、2.5%減少となりました。
日本では、国土面積が狭いという特徴に加え、古紙回収システムが整備されており、高い回収率を支える結果となっています。わが国の利用率・回収率は世界でもトップクラスにあり、まさにリサイクル先進国と言えます。


日本製紙連合会では2005年12月に『環境に関する自主行動計画』の中で、”2010年度までに利用率62%”という努力目標を新たに掲げました。古紙利用の一層の拡大には、板紙の利用率がほぼ限界に達している、あるいは印刷情報用紙で使用可能な古紙は質的・量的に限定される等の多くの問題をクリアする必要があります。しかし、古紙リサイクルは社会的に推進すべき課題であり、業界として社会的責任を全うするためにも、更なる利用率向上に向けて引き続き努力すべきとの判断から、新たな古紙利用目標が設定されました。
古紙の輸出は、2001年以降増加の一途を辿っていましたが、2008年の古紙輸出は約349万トンと、2年連続の前年比減を記録しました。とは言え、依然として高い水準にあります。輸出先としては中国が最も多くなっていますが、この背景には、同国の紙・板紙生産が大幅に増えたことがあります。


