製紙産業の現状

古紙

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古紙の利用率及び回収率の推移

2010年の古紙の消費は、紙・板紙、特に段ボール原紙の生産増加を背景に、前年比3.0%増の1,729万トンとなった。古紙利用率は62.5%を記録し、目標の62%を0.5ポイント上回ったが、前年の63.1%には及ばなかった。この要因として、古紙配合率の高い新聞用紙の生産不振や、木材パルプ配合率の高い上級紙や塗工紙の生産増加によって、紙分野で利用率が1.6%低下し40.5%となった事があげられる。
古紙回収率は78.2%で、2009年の過去最高値の79.7%を下回ったが、これは2009年が利用率と輸出が過去最高となったことへの反動とみられる。
日本では、国土面積が狭いという特徴に加え、古紙回収システムが整備されており、高い回収率を支える結果となっている。わが国の利用率・回収率は世界でもトップクラスにあり、まさにリサイクル先進国と言える。

古紙の回収と利用

古紙の紙・板紙別消費量<2010>

日本製紙連合会では2011年1月に、”2015年度までに古紙利用率64%の目標達成に努める”という努力目標を新たに掲げました。古紙利用の一層の拡大には、板紙の利用率が92%を上回りほぼ限界に達しており、紙分野でも40%を超え、品質的に使用可能な上質古紙は量的に限定されていることから、これ以上の利用率の向上は極めて困難であります。また、古紙利用技術も世界最高水準にあり、今後これまで以上の革新的かつ飛躍的展開を見込む事は出来ない状況にあります。
しかしながら、(1)製紙原料の安定的供給の確保、(2)省エネ、地球温暖化防止への貢献、(3)資源の有効利用、ゴミ減量化による循環型社会の形成、(4)消費者、行政、回収業者と一体となった健全な紙のリサイクルシステムの維持など社会的な意義は依然として重要です。また、我が国の製紙産業の国際競争力を維持するという重要な役割もあるので、利用率目標の水準にかかわらず、現時点において古紙利用率目標を明示する意義はあるとの判断に基づき、もう一度新たな利用率目標を策定することとしました。

古紙輸出入の推移

古紙の輸出は、2001年以降増加する傾向にある。2010年の古紙輸出は約437万トンと、過去最高となった2009年から11%減となったものの、2年連続で400万トンという高い水準を記録した。輸出先としては中国が最も多く、全体の8割を占めている。この背景には、同国の紙・板紙生産が大幅に増えたことがある。

古紙輸出入の推移

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