世界の紙・板紙生産量
2021年の世界の紙・板紙生産量は、4.2億トンと前年比4.5％増加した。4年ぶりのプラスとなった。生産量上位10位のうち、世界最大の生産国である中国をはじめとし、米国、日本の上位3ヵ国を含めた9ヵ国が前年比プラスになった一方で、インドネシアのみ前年比減となった。
世界の紙・板紙生産量 ＜2021＞
世界のパルプ生産量
2021年の世界のパルプ生産量は約1.8億トンと前年比2.3％増となった。近年の傾向として、北米地域から、豊富な森林資源を背景に、チリやブラジル等の南米地域、インドネシアなどのアジア地域にシフトが進んでいる。
世界のパルプ生産量 ＜2021＞
国民一人当たりの紙・板紙消費量
2021年の日本の国民一人当たりの紙・板紙消費量は185.7㎏と世界でもトップクラスの水準にある。一人当たり消費量は、発展途上国より先進国が高い傾向にあり、世界平均では55.1㎏となっている。なお、生産量が世界最大の中国は86.7㎏と世界平均は超えているものの、先進国と比較すると未だに低い水準にある。
国民一人当たりの紙・板紙消費量 ＜2021＞
各国の古紙回収率及び利用率
現在、日本の古紙リサイクルは、利用率・回収率ともに世界トップクラスを誇っている。その背景には、古紙から異物やインキを取り出す技術などが優れていることや、古紙の回収システムが古くから確立されていることに加え、国民の環境意識が高く、分別回収がしっかり行われていることなどが挙げられる。
各国の古紙回収率及び利用率 ＜2021＞
世界の主要企業
2021年の紙・パルプ関連売上高の上位20社の顔ぶれは、北米が7社、欧州・その他の地域が10社、日本が3社となっている。トップは1987年以来インターナショナル・ペーパー（米国）だったが、2021年はプロクター・アンド・ギャンブル（米国）が首位に立った。
世界の主要製紙企業 ＜2021＞
