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サステナビリティ

取組事例

紙パルプ業界のマテリアリティごとに、会員各社の取組事例を紹介します。

労働環境の向上推進(「従業員の生活水準の向上に資する取組の推進」含む)

職場の安全衛生の確保(王子グループ)

王子グループは、国内外事業場において、責任と権限を有する事業場長が安全衛生の責任者として、安全衛生に関する業務を統括管理し、安全衛生管理体制を確立しています。労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、適切なリスクアセスメントや安全監査を実施しています。また、従業員の参画による労使一体となった安全衛生活動を展開しています。
安全大原則とルールの完全遵守、機械・設備の安全化推進、安全活動の活性化などの重点施策に取り組んでいます。

「サントリーホールディングス株式会社との共同物流」の取組(大王製紙)

大王製紙株式会社は、2022年よりサントリーホールディングスが使用する大阪から東京への鉄道コンテナに紙製品を混載しています。加えて関東・関西地区でラウンドで運行するトレーラー輸送でも空きスペースに混載するとともに、中間地点にある大王製紙の拠点をスイッチポイントとして活用し日帰り運行が可能となるスキームを新たに構築しています。この取組により年間約216トンのCO2削減(見込み)及び、ドライバーの労働時間削減(働き方改革)に寄与します。

混載及び中継輸送
積載イメージ

31フィート鉄道コンテナ
積載イメージ

安全衛生活動「セーフティウェンズデー」の実施(大王製紙)

大王製紙株式会社では、「安全な意識」「安全な環境」「安全な仕事」を安全の3本柱とし、重篤災害につながるリスク抽出と対策を継続し、事業所内で働く全ての人の重篤災害ゼロを目指しています。その取組のひとつとして、毎週水曜日に「セーフティウェンズデー」(Web会議)を開催しています。国内の全グループ生産会社(毎回200名以上)が参加し、災害防止の改善取組や災害事例に基づく類似災害対策を共有しています。

安全衛生活動
「セーフティウェンズデー」の様子

川内工場社員寮完成・東京本社建替え工事完了(中越パルプ工業)

老朽化や耐震性に問題のあった中越パルプ工業株式会社・川内工場の社員寮(2024年3月完成)と東京本社(2024年10月完成)の建設工事が完了しています。川内工場の社員寮は建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」で最高ランクの星5の評価を獲得しています。

東京本社銀座CPCビル

北越グループ全体で取り組む安全衛生活動
「hSA25(hokuetsu Safety Action2025)」(北越コーポレーション)

北越グループは、従業員が安心・安全かつ活き活きと働くことができる職場づくりを進めるため、積極的な安全衛生活動を展開しています。その一環として、私たちがめざす未来の姿を明確にし、その達成を実現する安全中期活動計画「hSA25」を2020年にスタートしました。2025年度にグループの重篤災害ゼロ、労働災害(軽微な災害含む)件数25件以下の達成を目標として、グループの安全衛生パフォーマンス向上に取り組んでいます。

hokuetsu safety action 2025

グループ規模でISO45001認証を取得(北越コーポレーション)

北越コーポレーション株式会社は、2021年5月に国際的な安全衛生規格である「ISO45001」認証を取得しました。また、2024年の更新審査では、hSA25目標達成への歩みを着実に推進するため、全工場に関係するグループ会社をISOシステムの関連事業場に加えました。北越グループが一体となりISOの規格要求を遂行することで、安全衛生パフォーマンス向上の実現に取り組んでいます。

「ISO45001」
マネジメントシステム登録証

メンタルヘルスケア研修の実施(北越コーポレーション)

北越グループは、メンタル疾患予防の観点から職場におけるメンタルヘルスケアとラインケア・セルフケアを重要な方策と考え、グループ従業員を対象に「メンタルヘルスケアとセルフケア」について研修を実施しています。研修を通じ、ストレスに対しての対処法を学ぶとともに、働きやすい職場環境づくりの強化をめざします。

物流2024年問題に向けた取組(北越コーポレーション)

北越グループの北越物流では、2024年問題解決に向け、各工場にHacobuによる動態管理システムを導入し、トラックドライバーの荷待ち時間を管理しています。現在、すべての工場において95%超のドライバーが荷待ち時間2時間以内と大幅な時間短縮に成功し、労働時間の改善につなげることができました。引き続き、さらなる改善をめざして取り組みます。

動態管理システムの導入で
ドライバーの労働時間が改善

お子様ポスターによる安全意識向上(丸三製紙)

全国安全週間の行事の一環として、丸三製紙株式会社では、社員家族のお子様、お孫様からの安全ポスターを募集し、毎年多くの作品が寄せられます。作品は、家族で話し合って描かれた安全メッセージが詰まっていますので、機械装置傍らにも張り出し、心が和むと同時に労働安全衛生に対する励みとなり、災害の撲滅に貢献しています。

家族と共に無災害を継続

安全意識レベル改革(三菱製紙)

三菱製紙株式会社では、働くすべての方々の安全意識レベル改革として、トラブル時の一人作業におけるKY(危険予知)活動強化および注意喚起の徹底、臨時業者に対する安全指導の徹底に取り組みました。トラブル時の一人作業実施中に重篤災害が発生しやすい傾向にあるため、一部の場所にネットワークカメラを設置しました。テレビモニターからリアルタイムで現場を確認できる体制をとっています。

安全意識レベル改革