製紙産業は、資源循環型産業です
紙は人類の歴史と共に進化し、現代社会においてなくてはならない存在であります。製紙産業は、紙そのものを安定的に供給するだけでなく、「森林」「紙」「エネルギー」を上手に循環させ、資源を有効に活用している産業です。
森林の有効活用
紙の原料が木材であることは一般的に知られています。木材は再生産可能な優れた資源です。製紙産業は、「持続的な森林経営」の理念のもと、貴重な森林資源を後世まで守り、活用し育てていくことに注力してきました。例えば、建築などでは有効活用されにくい端材を積極的に利用するなど、決して森林資源を無駄にしない努力をし続けています。また、植林活動に代表されるように、「伐ったら植える」「適切に更新しながら面積を増やす」ことで、森林を育て環境を守ることに注力してきました。
紙の有効活用
製紙産業は、紙が再生に適した素材であることを活用し、一度使った紙(古紙)を回収してまた紙にするという流れをつくりあげました。古紙を活かすことは、ゴミを減らすなど、資源の有効活用につながります。
紙の生産者であり、古紙の需要者である製紙産業は、この流れの中で自らに課された役割を果たすため、古紙をできる限り使い、また再生技術等を一段と向上させ、古紙利用製品の利用拡大に向けて、さらなる努力を続けています。