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サステナビリティ

取組事例

紙パルプ業界のマテリアリティごとに、会員各社の取組事例を紹介します。

ガバナンスの強化(「コンプライアンス」「リスクマネジメント」含む)

企業行動憲章・行動規範の周知・教育の取組(王子グループ)

王子グループは「国連グローバル・コンパクト」の人権、労働、環境、腐敗防止の原則を織り込み、2004年より「王子グループ企業行動憲章」および、この憲章の行動指針である「王子グループ行動規範」を制定しておりましたが、2020年度に経営理念および、国連SDGs等の経営環境の変化を反映させて改訂し、より時代の要求に即した内容といたしました。
企業行動憲章・行動規範の改廃は取締役会の決議事項であり、取締役会の関与のもと、王子グループ全役職員の活動の規範となっており、グループ拠点のある各国のそれぞれの言語に翻訳され、グループに属するすべての役職員に周知されています。すべての王子グループ役職員は、この企業行動憲章と行動規範を正しく理解し、実践することに努め、もし、反する行為を行っている場合、あるいは違反が疑われる場合は、速やかに上司あるいは会社・職場のコンプライアンス担当窓口、または企業倫理ヘルプライン(グループ内部通報)窓口に通報、相談することとしております。さらに、先住民、地域住民、サプライヤーなど全てのステークホルダーを対象とした救済制度を設置しています。

腐敗・汚職防止の取組(王子グループ)

王子グループ全役員・従業員(パート・アルバイト等を含む)を対象とし、法令違反・不正行為の未然防止あるいは早期発見による是正を目的とした相談、通報ができる「企業倫理ヘルプライン」を、グループ内部通報規程に基づき運用しています。通報窓口を社内(王子ホールディングスコンプライアンス部内)と社外(弁護士事務所)に設け、法令違反、ハラスメントや差別等の人権侵害、贈収賄を含む腐敗行為等の不正行為を早期に把握、是正しています。また、従業員の日々のコンプライアンスに関する不安の解消に努めています。

ガバナンス体制の取組(王子グループ)

王子ホールディングス株式会社は、グループ経営戦略の策定やグループガバナンスの統括を担い、関連の深い事業で構成される各カンパニーが事業運営の中心となるカンパニー制の採用に加え、CxO制をとり、マトリックス型組織を構築することにより、事業単位の意思決定の迅速化を図ると同時に、経営責任を明確化しています。
また、王子ホールディングス株式会社は監査役会設置会社として、監査役および監査役会による取締役の職務執行の監査を通じて、グループ全体のガバナンス強化を図っています。

情報セキュリティへの取組(王子グループ)

王子グループでは、事業活動に伴い得られた様々な情報を事業継続上必要とされる重要資産として位置づけています。日々進化するIT環境への対応強化を目的として、「グループ情報システム利用・リスク管理規程」を制定しており、機密情報の漏洩防止、サイバー攻撃や災害等に備え推進管理体制を整備しております。
情報システムリスク管理統括部門として王子ビジネスセンターが、グループ横断的にその遵守状況を定期的に監査し、結果をグループ経営会議に報告しています。
また、従業員教育として、社内広報誌での啓蒙活動や日々巧妙化するフィッシングメール等への対策のため外部の専門家を活用したメール訓練も定期的に実施しています。設備面では、BCPの一環として外部のデータセンターにおける社内サーバーのバックアップ体制の構築を進めています。

コンプライアンス教育の実施(日本製紙)

日本製紙グループは、計画的にコンプライアンス研修を実施しています。2023年度には、ハラスメントをテーマとした研修を実施しており、約5,000人が受講しました。また、役員研修、新任管理職研修、新入社員研修などでもコンプライアンス教育を実施し、コンプライアンス意識の向上、徹底に努めています。

行動憲章・行動規範の改定(日本製紙)

日本製紙グループは、2004年に制定された日本製紙グループ行動憲章・日本製紙行動規範を、2024年10月1日付で20年ぶりに改定しました。
2015年に明文化した企業グループ理念においては、目指す企業像として「社会から永続的に必要とされる企業グループ」を掲げていますが、日本製紙グループが永続的に必要とされるには、企業に求められる社会的な役割や責任を果たすことが不可欠です。今回の改定にあたっては、昨今、従来と比べ企業に求められるようになった「人権の尊重」「知的財産保護」「危機管理」の観点を追加しました。
また、従来は、行動憲章のみグループ共通で、行動規範はグループ各社で作成していましたが、グループ全従業員が同じ価値観を共有し一貫した基準で行動することで、社会的信頼と企業全体のブランド価値を高めることを目的に行動規範もグループ共通としました。
行動憲章・規範の改定後、浸透のため全従業員を対象とした教育を実施しており、今後継続して実施し、従業員のコンプライアンス意識の向上を図っていきます。

行動規範の詳細を
解説するガイドブック

情報セキュリティ強化に向けた取組(北越コーポレーション)

北越グループは、サイバー攻撃・情報セキュリティ強化に向け、昨今のemotet等の悪意のあるソフトウエア対策として、社内サーバーに接続されたパソコンについて、許可されたソフトウエア以外はパソコン上で動作ができないよう、セキュリティを高めています。また、サイバー攻撃を想定した危険性を学ぶ社内教育も行っています。

各種コンプライアンス研修の実施(北越コーポレーション)

北越グループでは「北越グループ行動規範」で掲げた遵守事項を実行することにより、コンプライアンス遵守の徹底を図っています。グループ役職員への啓蒙活動として、職場環境の悪化につながるパワーハラスメントの予防を目的とした研修や、産業廃棄物管理業務について理解を深める研修等を行っています。

コンプライアンス研修の様子

コンプライアンスに関する研修(三菱製紙)

三菱製紙グループでは、毎年、派遣社員やパート社員の方も含め職場にいる全員を対象にコンプライアンス研修を実施しています。