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サステナビリティ

サステナビリティ|取組事例

紙パルプ業界のマテリアリティごとに、会員各社の取組事例を紹介します。

ダイバーシティ&インクルージョン(人権の尊重含む)

多様な人材の能力開発・キャリア形成およびワークライフマネジメント向上の取組(王子グループ)

王子グループでは、社員一人ひとりが性別・年齢・障がい・国籍等に関わらず活躍し、多様な価値観と発想が企業の競争力強化に結び付くことを目指し、「インクルージョン&ダイバーシティ」を推進しています。
グループを横断したダイバーシティ推進方針・目的の共有、推進計画の支援および状況確認のため、王子グループCEOが委員長を務める「ダイバーシティ推進委員会」を設置。「管理職の意識・マネジメント(行動)変革」「多様な人材の能力開発・キャリア形成」「ワークライフマネジメント向上(働き方改革・健康経営)」の3つの柱を中心にI&Dの取り組みを進めています。

●多様な人材の能力開発・キャリア形成・女性活躍推進:2025年3月末女性管理職比率目標を5.5%とし、2024年3月末は3.9%となりました。2020年度からは女性向け研修を性差ない育成に向けて男女共通の能力開発を目的とした「キャリアアップ総合職研修」としてリスタートしています。

●障がい者雇用:2007年7月に知的障がい者を主体とした特例子会社「王子クリーンメイト」を設立するなど、積極的に取り組んできました。2023年6月1日時点の障がい者雇用率はグループ適用を受けている6社(王子ホールディングス含)で2.48%となり、法定雇用率(2.3%) を達成しました。(グループ全体では2.19%)

王子グループの健康経営の取組(王子グループ)

王子グループは、2020年10月に「王子グループ健康宣言」を制定し、最高健康責任者(グループCEO)の下、従業員の健康の確保に取り組んでいます。会社とグループの各健康保険組合・労働組合、各事業所の産業医が連携し、健康増進活動を推進しています。生活習慣病・メンタルヘルスといった疾病のリスクを低減させるために各種健診や健康相談窓口の充実、職場復帰プログラムなど、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、生き生きと能力を発揮できる職場づくりを目指した取組を行っております。

「奨学ナプキン」の取組(大王製紙)

経済的な理由から生理用品を購入できない「生理の貧困」が社会問題として顕在化し、女性の健康や尊厳に関わる重要な課題となっています。大王製紙株式会社の生理用品ブランド「エリス」は、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うプロジェクト「meet my elis」の一環として、「だれかではなく、あなたのそばに。」のメッセージのもと、「生理の貧困」に着目しました。これからの未来を支えるZ世代を支援するため、様々な理由で生理用品の入手が困難な学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする「奨学ナプキン」に取り組んでいます。

生理貧困解決に向けた取組

人的資本関連の開示(中越パルプ工業)

中越パルプ工業株式会社は2023年3月期の有価証券報告書にて「指標と目標」として管理職に占める女性労働者・中途採用者の合計割合と育児休業取得率を目標として設定し、多様な人材の確保や、長期的に就業可能な社内環境整備を推進しています。

外国籍及び女性新卒者の積極的な採用(巴川コーポレーション)

株式会社巴川コーポレーションは、違った価値観や考え方を持つ者がいることで組織は活性化され、柔軟で独創的な企業活動に繋がると考え、多様な人材が適材適所で能力を発揮できる環境づくりや外国籍及び女性新卒者の採用を積極的に行っています。
直近10年間(2012年~2021年)の新卒者採用は合計90名で、そのうち外国籍新卒者は18%です。また、当社の新卒者採用は技術系が7割を占めますが、女性エンジニアも積極的に採用しています。

多様な“人材”が
適材適所で活躍しています

ダイバーシティ勉強会の開催(日本製紙)

日本製紙グループではダイバーシティの重要性を学ぶ機会としてダイバーシティ勉強会を定期的に開催しています。2023年12月には、『障がい者雇用』をテーマとし、障がい者雇用の基礎知識、発達障がい・精神障がいのある方を職場で活用していく方法を学びました。会場とオンラインだけでなく事後配信もおこない、多くの社員が多様性のある職場について学ぶ機会となりました。