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サステナビリティ|取り組み事例

紙パルプ業界のマテリアリティごとに、会員各社の取り組み事例を紹介します。

環境負荷の低減

厳しい自主管理による排水・排気の浄化の取組(王子グループ)

水リスクの評価と対応(王子グループ)

牛乳パックを、地球を想うきっかけに。~ストローレス学校給食用紙パック「SchoolPOP®」~(日本製紙)

日本製紙株式会社は、2020年にストローレス学校給食用紙パックを開発しました。開封しやすさや衛生面に工夫した設計とした上で、ストローを必要とする方にも配慮しストロー穴は残す構造としました。2022年度の供給予定本数は2億本に上り、ストロー1本を0.5gとすると年間約100トンの石化由来プラスチックが削減されます。CO2排出量削減を通じて気候変動問題の解決に寄与するほか、分別の手間省略や、幼少期から環境意識を高める効果も期待されます。

FSC森林認証の取得(大阪製紙)

「エコレールマーク」取組企業認定(北越コーポレーション)

北越コーポレーションは、国土交通省が制定し公益社団法人鉄道貨物協会で運営されているエコレールマーク取組企業に認定されています。鉄道貨物輸送は、地球温暖化の原因となるCO2排出量が他の輸送手段と比較して格段に少なく環境に優しい輸送手段です。北越コーポレーションは今後も鉄道輸送を活用し、自然と共生する社会の実現をめざします。

鉄道貨物輸送の様子

「ゼロCO2 2050」を宣言(北越コーポレーション)

北越グループは、2020年11月「ゼロCO2 2050」を宣言し、紙の生産によって発生するCO2を2050年までに実質ゼロにする取り組みをスタートしました。引き続き「グループ環境目標 2030」の達成やバイオマスボイラーの新増設など設備投資をすすめていくことにより、2050年にむけて、CO2排出実質ゼロに挑戦します。

ゼロCO2 2050ロゴ

プラスチック代替素材の開発(北越コーポレーション)

北越グループでは、プラスチック樹脂の代替品向けの紙素材の活用を広げてます。紙特有の強度やしなやかさ、口に入れた際の舌触りを重視したスプーンの他、マドラーやトングもご利用いただいてます。
またリサイクル原料や再生可能な木材パルプ繊維を主原料に生産する「PASCO」やオールセルロースの強靱な材料で製造する「バルカナイズドファイバー」など循環型経済社会に貢献する製品を提供しています。

プラスチック代替素材の開発

エコシップ型チップ船(北越コーポレーション)

北越グループは、紙の原料となる木材チップをチリや南アフリカなどから海上輸送しています。
北越グループではエコシップ型のチップ船を順次導入しており、燃費は同型船比15%減とチップ輸送におけるCO2排出量の削減に大きく寄与しています。

エコシップ型チップ船

チップ内航船の活用(北越コーポレーション)

北越グループは、パルプの安定供給の推進と物流の低CO₂を目的として、 トラックを主体とした輸送方法から、環境負荷の少ない内航船を利用した輸送方法へ切替をすすめております。モーダルシフトの受け皿でもある船舶分野においても積極的に活用し、CO2の排出量の削減を図っております。

社員の通勤時におけるノーカーデー運動(丸三製紙)

地方中小都市に工場を置く丸三製紙株式会社の通勤手段は、当然ながらマイカー(自家用車)となっていますが、健康増進も兼ねて、自転車や徒歩などマイカーを使わない通勤をノーカーデー運動と称し、2009年から取り進めています。夜勤や降雨時には、マイカーに頼ることが多くなりますが、小さなことをCO2CO2(こつこつ)と、積み上げ、2021年度の実績は、社員10%相当となる24名がエントリーし、CO2削減量として2,946kgを達成致しました。

CO2削減と健康増進を兼ねて

海洋・地球環境保全のためチップ船にマイクロプラスチック回収装置を搭載(丸住製紙)

海に放出されたペットボトル等のプラスチックごみは、紫外線や海流等により5mm以下の微細粒子であるマイクロプラスチックとなり、食物連鎖を通じ生態系全体に影響を及ぼすものとして国際問題となっています。丸住製紙の新造木材チップ船に搭載予定のマイクロプラスチック回収装置は、バラスト水処理装置を構成する逆洗機能付きフィルタに捕集されたマイクロプラスチックを船外排出する手前で効率よく採取することが実証されています。

マイクロプラスチック駆除した
外来植物・アメリカハマグルマ

マイクロプラスチック海洋調査に貢献(丸住製紙)

丸住製紙株式会社の最新鋭の環境性能を有した2隻目の木材チップ専用運搬船「STELLAR HARMONY(ステラハーモニー)」(2022年8月就航)は、日本郵船株式会社が取り組むマイクロプラスチック分布外洋調査サンプリング船の一つです。航路上で汲み上げられた海水より採取されたマイクロプラスチックは、千葉工業大学により分析され、海洋プラスチック汚染の実態調査・研究に役立てられます。