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サステナビリティ|取り組み事例

紙パルプ業界のマテリアリティごとに、会員各社の取り組み事例を紹介します。

生物多様性の保全

ニュージーランド(Pan Pac社)のキウイ保護活動(王子グループ)

王子グループのグループ会社であるPan Pac社(ニュージーランド) は、希少動物「キウイ」の保護活動をニュージーランド環境省や市民ボランティア等と共同で行っています。本活動は、キウイ幼鳥を保護するため約40haの保護区を設け、周辺地域から幼鳥や卵を捕獲し、孵化した幼鳥や捕獲した幼鳥を保護区で育成し、野生に戻すものです。
2019年6月にはキウイ保護団体「Kiwis for Kiwi」が主催する全国キウイ会議においてコーポレート・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。

猿払イトウ保全活動(北海道猿払社有林)(王子グループ)

ブラジル・CENIBRA社における生態系の修復と希少動物の保護活動(CENIBRA)(王子グループ)

日本・高知県小屋ヶ内社有林におけるヤイロチョウの保護活動(王子グループ)

南米チリ共和国の保有山林での天然記念物「アレルセ」の保護活動(大王製紙)

大王製紙株式会社では、チリ共和国で植林を行っており、その保有林の約半分を天然林として維持し、天然記念物「アレルセ(パタゴニア・ヒバ)」を保護しています。チリ森林公社及び現地NGOと連携して、専門機関による生息状況調査を実施し、同機関から推奨された事項を参考にしながら適切な保護活動を進めています。

アレルセ

西表島で外来植物の駆除活動(日本製紙)

日本製紙株式会社は、2017年に林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署と協定を締結し、西表島で「NPO法人西表島エコツーリズム協会」と協働で生物多様性保全活動を行っています。西表島には国の特別天然記念物をはじめとする貴重な野生動植物が生育・生息している一方で、外来植物の侵入への対策が必要とされています。日本製紙は地元の方々と共に、外来植物であるアメリカハマグルマの駆除活動を継続して実施しています。

駆除した外来植物・アメリカハマグルマ

シマフクロウの生息地保全と事業の両立(日本製紙)

国内社有林における環境林分の設置(日本製紙)

カナダにおける森林管理と夏期学生プログラムの実施(北越コーポレーション)

北越グループのグループ会社(アルパック)では、カナダのアルバータ州政府から日本の関東甲信越地方を上回る6.4百万haの広大な森林の管理を委託されています。また同社は学生を対象とした就労支援の一環として、夏期休暇期間を利用したプログラムを開設し、森林の育成・収穫・管理方法など森林管理業務全般の人材育成をすすめています。

アルパック 夏期学生プログラム

体験型環境学習(三菱製紙)

三菱製紙株式会社では、講義と社有林を利用した観察・計測・植樹・育樹、ものづくり体験としての紙すき・ペーパークラフトなどを組み合わせて、自然と産業のコラボレーションをテーマとして森林保全、地球温暖化防止、生物多様性について考え、SDGsに貢献するプログラムを実施しています。2021年度は、コロナ禍対策として新しい生活様式を取り入れながら、東京都、福島県での森林環境学習や自然観察会などを17回開催し、参加者は合計で592人を数えました。

水元小学校自然観察会

森林保全の取り組み(三菱製紙)

環境NPO「オフィス町内会」との協働事業“森の町内会”による間伐の推進や、岩手県産広葉樹二次林材の循環利用の促進などの取り組みを通じて、森林保全への貢献や地域林業と木材産業の活性化を支援しています。

森の町内会

社有林の生態系調査(三菱製紙)