「ラブレターイベント2025 バレンタインデーは、手紙を書こう。」開催レポートその他

スマートフォンなど、さまざまなデジタルツールでのコミュニケーションが一般的になった現在。そんな時代に「手紙を書く」ことで紙で気持ちを伝える魅力を体験・理解してもらえるよう、日本製紙連合会は「ラブレターイベント」を開催しています。
本イベントが始まったのは2011年。2024年まではコンテスト形式で実施していましたが、15回目となる2025年はより多くの人に手紙を書く体験を提供できるよう、イベント中心での開催となりました。
今回は、2025年2月開催の「ラブレターイベント2025 バレンタインデーは、手紙を書こう。」(主催:日本製紙連合会、協賛:全日本紙製品工業組合、後援:日本郵便株式会社)についてレポートします!
会場には5千通以上の思いが集まる


イベント会場は大阪と横浜の2か所。大阪会場(グランフロント大阪 ナレッジプラザ北館1F)は2月1日(土)~2日(日)、横浜会場(横浜ランドマークプラザ サカタのタネ ガーデンスクエア)は2月8日(土)~11日(火・祝)に、11時から20時まで実施しました。
来場者は会場で配布したオリジナルレターに、“大切な気持ち”を伝えたい相手へのラブレターを書き、会場に設置したハート形ポストに投函してもらいます。手紙の宛先は自由で、いかにもバレンタインらしい「片思いの相手」「恋人・夫婦」だけでなく、「家族」「友人」などさまざまです。
手紙に込められた参加者それぞれの思いと、手書きだからこそ伝わる魅力を他の来場者も共有できるよう、投函した手紙を会場内のミュージアムエリアで展示しました。会場での展示を見て、「自分も応募してみよう」と、新たに参加してくれた方も多く見受けられました。
また、当日は投函者を対象に、グルメギフト、紙製品セット(全日本紙製品工業組合提供の文房具類)や衛生用品セット(会員メーカー提供のティッシュペーパー・トイレットロール詰め合わせ)などが当たる抽選会も開催しました。
当日はカップルだけでなく、家族連れや友達同士などさまざまな来場者でにぎわう楽しい雰囲気のイベントとなり、大阪会場には1,198通、横浜会場には3,937通、合計5,135通の作品が集まりました。
参加者からは「思いを見直すいい機会になった」「感謝の気持ちを手紙にしたら、改めて絆を感じることができた」との感想も寄せられ、手紙というアナログな形にすることで、自分の中にある大切な思いを、より強く感じてくれた方も多いようです。
なお、一部の作品は公式サイトで公開しています。
手紙に込めた思いの成就を願って


イベント開催から約1ヶ月後の3月25日、手紙に込めた思いが成就するよう、お焚き上げを行いました。場所は神奈川県横須賀市にある金剛山勝長寿院大御堂 浄楽寺。こちらは「日本近代郵便の父」前島密の菩提寺でもある、手紙とゆかりの深いお寺です。
浄楽寺では気持ちのこもった手紙などを捨てられないという声を受け、仏前で供養してからお焚き上げをする「手紙供養」を実施中。ラブレターイベントで投函された5,135通の手紙も、この場で供養してもらうことになりました。
土川憲弥副住職がお堂の四隅を清め、供養が始まりました。本堂に設置された手紙を前に、副住職がお経を読み上げ木魚を叩き、名前を読み上げながら供養します。イベント運営スタッフもこの場に参加し、込められた思いが大切な相手に届くことを願い、焼香して手を合わせました。
さらにその後、お寺の庭で副住職がお焚き上げを行ってくれました。片思いの相手に向けた恋心、パートナーへの愛情、家族・友人への感謝など、イベント参加者が手紙で寄せてくれた5,135通りの思いが、穏やかな春の空に登っていくようでした。


あなただけの手紙を待っています
スマートフォンやSNSでの気軽なコミュニケーションが主流となった現代社会だからこそ、一文字一文字相手のことを思いながら書く手紙には、独特の温かみと思いがあります。こうした「紙だからこそ伝わる価値」をより多くの人に知ってほしいと、日本製紙連合会は考えています。
そうした紙の魅力を伝えるため、今後もさまざまなイベントを計画中です。もちろん「ラブレターイベント」も引き続き開催予定で、会期・会場は改めて公式サイトなどで告知します。
興味を持った方はぜひ次回イベントに参加し、特別な人に向けた特別な思いを、あなただけの手紙で表現してみてください!