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第17回手づくり絵はがきコンクール 審査結果発表[募集テーマ「夏の思い出」] 日本製紙連合会は、子どもたちに紙への関心を高めてもらうとともに、紙のリサイクルを身をもって体験してもらうことを目的に当コンクールを開催しています。

審査結果を発表いたします。
沢山のご応募ありがとうざいました。
応募作品数1133作品

コンクール結果発表の広告を掲載しました。
(週刊文春3月4日号)

団体の部

最優秀賞 1校

奈良市立左京小学校(奈良県) 47作品

団体の部 最優秀賞 奈良市立左京小学校の皆さん

左京小学校 受賞の言葉

団体の部・最優秀賞さいゆうしゅうしょうというまぶしすぎる賞をいただき、大変おどろき、よろこんでいます。
コロナの中、いつもとちがう学校生活の日々となっている子どもたち。楽しみにしていた行事ぎょうじもなくなってしまったりする中、何か心にのこる楽しい活動かつどうにチャレンジしよう!と取り組んだのが、はがき作り体験たいけんでした。とは言え、子どもたちはもちろん、私たち教師きょうしも初めての紙漉かみすき。ミキサーにかける時間は?ちょうどよい「パルプ」のりょうは?と試行錯誤しこうさくごでした。乾燥かんそうするまでは不安ふあんでしたが、手に取って「ちゃんと紙になってる!」「やったあ!」という子どもたちの声に、ほっと一安心しました。「どうやって紙ができるのかわかった」「もっと作りたい」と子どもたちは口々に話していました。絵の具を使うのも子どもたちにとってほぼ初めてでしたので、大変でしたが、がんばってきました。
子どもたちとずっとおぼえておきたい、とっておきの幸せをいただきました。本当にありがとうございます。

表彰状授与

講評

1年生47名による作品群さくひんぐんです。はがきはしっかりとした紙質かみしつながらもとても美しく、しなやかにかれている点が多くの審査員しんさいんから高い評価ひょうかを受けました。試行錯誤しこうさくごしながら取り組んだであろう努力の成果が感じられました。またはがきには、1年生らしい純粋じゅんすい視点してんから表現ひょうげんされたひとりひとりの「夏の思い出」が、バリエーションゆたかに絵の具で色鮮いろあざやかにかれており、個々の作品それぞれに個性こせいがありながらも、作品群さくひんぐんとして見たときの一体感いったいかんいきおいを感じさせる点も高評価こうひょうかにつながりました。

表彰状授与

優秀賞 5校

  • 南あわじ市立湊小学校
    (兵庫県)
    15作品
  • 高崎市立長野小学校
    (群馬県)
    82作品
  • 北九州市立横代小学校
    (福岡県)
    30作品
  • 神津島村立神津小学校
    (東京都)
    13作品
  • 加古川市立平岡東小学校
    特別支援学級(たんぽぽ)
    (兵庫県)
    25作品

個人の部

最優秀賞 1作品

吉田 遥香さん 4年宇都宮市立西原小学校(栃木県)

最優秀賞を受賞した吉田 遥香さん
「わたしも見習いたいど根性」 最優秀賞を受賞した吉田 遥香さん

吉田 遥香さんの受賞の言葉

牛乳パックから葉書はがきを作れると聞き、どうやって作るのだろうととても興味きょうみを持ちました。パルプえきを作るまでにとても時間がかかり、パルプえきを平らにするのがむずかしく、ぼこぼこになったりしました。紙作りは思っていたよりもむずかしかったです。
春に学校から「ど根性こんじょうひまわり」のたねをもらいました。「ど根性こんじょうひまわり」は東日本大震災ひがしにほんだいしんさい被害ひがいにも負けずいたひまわりです。新型コロナウイルスのために学校は休校が続いていましたが、めげずにがんばろうとこのひまわりをえました。夏には私よりも高くなり、大きな花がきました。とおくに住んで会いに行けないおじいちゃんたちに見てもらいたくて絵はがきにしました。まだコロナの影響えいきょうは大きいけれど、このひまわりのようにど根性こんじょうで乗りこえたいと思います。
今回、私の絵はがきを最優秀賞さいゆうしゅうしょうに選んでいただきありがとうございます。

審査員講評

中央ちゅうおうに大きくかれたひまわりを見つめる後姿うしろすがた印象的いんしょうてきな作品です。濃淡のうたんをつけた青色でかれた清々すがすがしい青空は、力強ちからづよくひまわりをより一層際立いっそうきわだたせています。そして、背丈せたけよりも高いひまわりを見上げている構図こうずから、前を向いて進んでいこうという決意けつい連想れんそうさせ、審査員しんさいんも多くの勇気ゆうきをもらうことができました。おどろくほど丁寧ていねいうすかれた紙質かみしつゆたかな色彩感覚しきさいかんかく、絵の表現力ひょうげんりょくが高い評価ひょうかを受けました。

優秀賞 12作品

  • 高田 智慧 さん 1年
    中央区立月島第一小学校(東京都)
    『サファリパークできりんをみたよ』
    講評
    キリンの顔部分かおぶぶんを切り取った迫力満点はくりょくまんてん構図こうずに、長いしたを前面に大きくくことで、えさやりで発見はっけんしたキリンの興味深きょうみぶか特徴とくちょうを上手に表現ひょうげんしています。
  • 中野 敦仁 さん 1年
    府中町立府中南小学校(広島県)
    『さかなつれたよ』
    講評
    満面まんめんみでピースをしている様子ようすから魚がつれたことのよろこびが伝わってくる作品です。また、魚は多様たような色を使い分けて綺麗きれいかれており、とても丁寧ていねい表現ひょうげんされています。
  • 青木 勇陽 さん 2年
    福岡市立舞松原小学校(福岡県)
    『ぽくのピーマン』
    講評
    紙の表面ひょうめん凹凸おうとつをうまく使いピーマンの質感しつかん立体感りったいかんが上手に表現ひょうげんされた作品です。ピーマンが紙の中央ちゅうおうかれたシンプルな構図こうずと「にがい」というコメントが審査員しんさいんの心をつかみました。
  • 久能 あかり さん 2年
    富士市立宮士第二小学校(静岡県)
    『かにの三兄弟』
    講評
    足を動かしながら元気に動き回る3匹のカニが躍動感やくどうかんをもってかれています。じいじと一緒いっしょに楽しく夏をごした様子ようすが伝わってくる作品でした。
  • 河野 仁宥 さん 3年
    和歌山市立川永小学校(和歌山県)
    『川であゆを見つけたよ』
    講評
    川底でアユが生き生きと泳いでいる様子ようすが伝わってくる作品でした。アユの特徴的とくちょうてきな黄色をはじめ、さまざまな色を使うことで生命力せいめいりょくあふれるアユが上手に表現ひょうげんされています。
  • 篠原 利花 さん 3年
    星美学園小学校(東京都)
    『花火に祈りをこめて』
    講評
    背景はいけい夜空よぞらふかい青色で表現ひょうげんすることで、花火の色鮮いろあざやかさが際立きわだち、色彩豊しきさいゆたかに花火が表現ひょうげんされています。小さい手持てもち花火から力強ちからづよさを感じさせる作品でした。
  • 河西 杏華 さん 4年
    都留市立宝小学校(山梨県)
    『はじめてのあゆ丸ごと』
    講評
    大きく口を開けた構図こうず迫力はくりょくがあり、目線めせんからはアユをまるごと食べる時のわくわく感が伝わってきます。美味おいしそうにかれたアユも見事みごとかれています。
  • 橋本 歩優 さん 4年
    西予市立明浜小学校(愛媛県)
    『友達といっしょにスイカわり』
    講評
    うすかれた紙に丁寧ていねいな色使いでかれています。スイカ割りに参加さんかしている皆さんの表情が生き生きとかれており、夏のにぎやかな思い出が伝わってくる作品でした。
  • 岩本 楓華 さん 5年
    日之影町立日之影小学校(宮崎県)
    『けんかの種』
    講評
    2人の様子ようすが目にかぶ微笑ほほえましい作品でした。最小限さいしょうげん表現ひょうげんで食べ終わったあとの様子ようすまで想像そうぞうさせるよく考えられた構図こうずでした。
  • 山本 珠由和 さん 5年
    世田谷区立深沢小学校(東京都)
    『来年の夏は一緒にみようね!』
    講評
    あわい色使いを基調きちょうとした夜空よぞらあざやかな色彩しきさいかれた花火、夏のすずな風が風鈴ふうりんらす様子ようすなど、どこか幻想的げんそうてきな夏がかれています。明るい未来をねがう気持ちが伝わる作品でした。
  • 堀川 惺太 さん 6年
    南あわじ市立湊小学校(兵庫県)
    『釣れたぞ鯛』
    講評
    こまかく色をり分けることで色鮮いろあざやかなたい細部さいぶまで上手に表現ひょうげんされています。満面まんめんみからはたいれたことへの達成感たっせいかんが伝わってくる作品でした。
  • 松下 優子 さん 6年
    浜松市立西小学校(静岡県)
    『大好きなスイカ』
    講評
    大きく色鮮いろあざやかにかれたスイカの迫力はくりょくから夏の清々すがすがしさが伝わってくる作品でした。食べかけの構図こうずいきおいよくスイカを食べる様子ようす連想れんそうさせます。

特別賞 30作品

浦川 愛梨 さん 3年
内田アートクラブ(愛知県)
『線香花火』
榎本 凛蘭 さん 3年
坂戸市立入西小学校(埼玉県)
『やっと取れた銀メダル』
小川 聖愛 さん 1年
日置市立伊作田小学校(鹿児島県)
『初めて見たプールの中の世界』
木寺 煌 さん 5年
相模原市立谷口台小学校(神奈川県)
『天使みたいなセミ』
久米 遼 さん 5年
南あわじ市立湊小学校(兵庫県)
『涼しい気分』
小山 尚悟 さん 4年
高崎市立長野小学校(群馬県)
『望遠鏡』
坂本 孝仁 さん 2年
美馬市立江原南小学校(徳島県)
『おうちでテント生活』
下田 透子 さん 5年
栗東市立治田小学校(滋賀県)
『大好きなぶどう』
田中 愛莉 さん 5年
熊本市立帯山小学校(熊本県)
『一番星みつけた』
中澤 なのは さん 1年
相模原市立東林小学校(神奈川県)
『コロナに負けるな!』
中村 樹里 さん 6年
府中市立住吉小学校(東京都)
『ブルーベリーがり』
中村 董 さん 3年
英数学館小学校(広島県)
『朝顔』
中村 胤侍 さん 3年
加古川市立平岡東小学校(兵庫県)
『かきごおり』
中村 有杜 さん 4年
大仙市立豊岡小学校(秋田県)
『決めた!さよならヒット』
西久保 耕伽 さん 2年
宮崎市立檍北小学校(宮崎県)
『やまめをつったよ』
野上 歩真 さん 2年
八王子市立片倉台小学校(東京都)
『コクワガタが木の中に入っている』
花岡 佳子 さん 6年
相模原市立陽光台小学校(神奈川県)
『夏休みラジオ体操がんばったよ!』
林 詩月 さん 6年
雲雀丘学園小学校(兵庫県)
『不思議カメレオン』
藤田 果歩 さん 4年
岐阜県立下米田小学校(岐阜県)
『私の好きなのみもの』
船瀬 光太 さん 5年
南あわじ市立湊小学校(兵庫県)
『きれいな海』
牧野 まほろ さん 3年
英数学館小学校(広島県)
『おいしいパプリカ育ったね』
町田 鋼成 さん 1年
神戸町立北小学校(岐阜県)
『じいちゃんやさいありがとう。』
松久 颯志 さん 2年
市立目黒星美学園小学校(東京都)
『すばしっこいハゼをつかまえられたよ』
松元 愛依 さん 4年
宮崎市立檍北小学校(宮崎県)
『初めてのヘチマ作り』
丸子 竜太 さん 4年
横浜市立吉原小学校(神奈川県)
『初めて育てたきゅうり』
宮本 純寧 さん 6年
坂戸市立入西小学校(埼玉県)
『うさぎと初めて散歩したよ』
山口 琉輝 さん 1年
加古川市立平岡東小学校(兵庫県)
『たなばた』
山本 訊 さん 6年
日之影町立日之影小学校(宮崎県)
『夏の大三角』
若山 怜穏 さん 3年
島本町立第二小学校(大阪府)
『セミの旅立ち』
渡邉 瑛紳 さん 3年
英数学館小学校(広島県)
『ぼくと友だちとプールに行ったよ。』
講評
どの作品も「夏の思い出」が上手に表現ひょうげんされており、紙がうすくきれいにかれた作品、絵の表現力ひょうげんりょくが優れた作品、絵のき方や紙のき方に工夫が見られる作品、2020年の世相を反映した作品など、様々な観点から審査員しんさいんの高い評価ひょうかを受けました。

コンクール事務局より

今年で17回目をむかえた手づくり絵はがきコンクール、このような大変な時期じき開催かいさいしてよいものか、自問自答じもんじとうしながらの開催かいさいとなりました。
一斉休校いっせいきゅうこう外出自粛がいしゅつじしゅく、夏休み期間きかん短縮たんしゅくなど、いつもとはちがう夏をごすことを余儀よぎなくされた子供たち、私たちの生活も大きく変化する年になりました。
そうした中、皆さんから送られてきた絵はがきには、時に楽しげに、時にさびしげに、時に面白おもしろおかしく、コロナに負けずたくましくごす皆さんの「夏の思い出」がかれており、審査員一同しんさいんいちどう、たくさんの元気や勇気ゆうきをもらうことができました。
これからもしばらくは人と会うことを我慢がまんしなければならないかもしれません。おじいちゃん、おばあちゃん、大切な人に心のこもった絵はがきを送ってみてはどうでしょうか。きっとよろこんでもらえると思います。

第17回 手づくり絵はがきコンクール 応募作品と審査風景(2020年11月)